糖尿病患者が食べてもいいもの悪いものリスト【穀類】

穀類

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穀類は糖尿病に良いのか?

多くの日本人は、白米をはじめとする穀類を毎日摂取していると思います。日々たくさんの穀類を口にするのですから、病気との関連について正しい知識を得ておきたいですね。

穀類を摂る上でポイントになってくるのが、食物繊維の摂取量です。食物繊維の摂取量と糖尿病との関連についてはたくさんの報告があり、穀類から摂る食物繊維が1日2.8g未満の人は、1日5.8g以上摂る人よりも約2倍、2型糖尿病になりやすいという調査結果が発表されています。

別の研究では、穀類から摂る食物繊維が1日3.2g未満の人より、1日8.1g以上摂る人の方が、糖尿病の発症リスクが30%低下するという報告もあります。

糖尿病予防に食物繊維が有効な理由は、食べ過ぎを防ぎ、食後の血糖値の上昇を緩やかにする作用が期待できるからです。

ただし、穀類と言っても食物繊維の含有量はさまざまです。精製されていない玄米、全粒粉、トウモロコシ、キビ、アワ、ヒエの方が食物繊維が豊富に含まれていないので、できるだけ精製度の低い穀物がおすすめです。

日本人が主食としている米も、精製されている白米よりも玄米の方が食物繊維は豊富に摂れます。白米だと茶碗一杯分で摂れる食物繊維量は、わずか0.5gですが、玄米は茶碗一杯あたり2.1gの食物繊維が補えます。

ある調査結果によると、日本人が穀類から得ている食物繊維は1日2.9gしかないそうです。これは日本人の多くが精製された白米を主食としているからです。

糖尿病の予防や対策を目的とするのであれば、できるだけ全粒穀物を摂るように心掛けたいですね。

穀類の食べていいもの
・悪いもの

穀類は農作物のうち、種子を食用目的に栽培されたもので、米、トウモロコシ、麦類、キビ、アワ、ヒエなどを指します。前述の通り、穀類はできる限り精製度の低いものを摂ると食物繊維が豊富に摂れるため、糖尿病予防にはおすすめです。では、具体的にどんな穀類を摂れば良いのでしょうか?

食べて
いいもの

  • ・全粒穀物を使ったパンやシリアルなどの加工食品
  • ・大麦・玄米・全粒粉などの精製度の低い穀物

食べて
悪いもの

  • 特にありません。

なぜ食べていいのか?

全粒穀物を使ったパンやシリアルなどの加工食品

穀類の中でも、特に推奨されているのが全粒穀物です。アメリカで行われた調査によると、加工精製された穀物は、加工の工程で食物繊維やビタミン、ミネラル、鉄分、マグネシウムなどの成分が多く失われていると発表しています。今は全粒粉を使ったパンやシリアルなど、食べやすくアレンジされた食品も多く販売されていますので、これらをうまく活用していきましょう。

大麦・玄米・全粒粉などの精製度の低い穀物

精製度の低い穀物は食物繊維が豊富に含まれており、血糖値が上昇するスピードを遅らせる作用が期待できます。また、精製されたものよりも硬いので、たくさん噛まないと飲み込みにくく、よく噛むことで食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。

ちなみに、精製した小麦粉と、精製されていない全粒小麦粉を比較すると、全粒小麦粉には食物繊維が約4倍、玄米は精製米よりも食物繊維が2倍含まれています。

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